日本の旅行といえば、温泉旅行を思い浮かべる方も少なくないでしょう。
東京からも近くて行きやすい箱根温泉や草津温泉、熱海温泉、鬼怒川温泉…など有名な温泉地はたくさんありますよね。
しかしながら、行きやすいが故に「どこの温泉地も複数回行ってしまって、周辺の観光地にも飽きてしまった。」「いつもとは違った温泉に入ってみたい。」と感じられている方も多いはず。
そんな方々へ今回ご紹介しますのは、東北地方に位置する福島県の温泉郷 “土湯温泉” 。
いつもより少しだけ遠出をし、いつもと違った場所の温泉と景観でリフレッシュされたい方へ向けた我々夫婦の旅記録が旅行検討中の方々の参考になると幸いです。
ぜひ最後までお付き合いください!
※この旅記録は2024年2月のものです。
当時とは異なる情報が記載されている可能性もありますので、ご注意ください。
■東京から土湯温泉までのアクセス
新幹線で東京駅から約1時間30分、上野駅から約1時間25分(列車により異なる可能性あり)で福島駅に到着です。福島駅からは先にご紹介しました格安レンタカーでおすすめの「カースタレンタカー」で土湯温泉に向かえます。
利用する店舗は『カースタレンタカー福島駅西口南中央店』さんです。
福島駅からレンタカー店までは徒歩で約30分ほどかかり、我々夫婦は初めての地で散歩がてら歩く決断をしましたがなかなか遠くて疲れた記憶があります。(平坦な道のりでしたが、北風が強い日でした。)
こちらの店舗さんでは10:00~17:00までは無料送迎を対応してくださるとのことですので、予め電話しておくと良いでしょう。(帰りは親切な店員さんに福島駅まで送っていただきました。)
さて、事前に「イージースタート」で予約内容等を確認しておいたので、会計と車体の傷チェックのみで出発です。
店舗から土湯温泉は車で20分ほどで着きます。
経路で国道もありましたが、ほとんど車も通ってなく非常にスムーズに目的地に到着できました。
■土湯温泉郷のご紹介
” 土湯温泉 “みなさんはご存知でしたでしょうか?
温泉郷は福島県荒川の上流に位置し、泉質はそのほとんどが無色透明な単純温泉で幼い子供や肌の弱い方でも安心な弱アルカリ性となっているそうです。
また、源泉も多いことから自己源泉を保有されている宿泊施設もあり、泉質もバリエーション豊富に楽しめる温泉郷とのことです。
そんなリサーチを行きの車中で済ませ、目的地へ。
目的地に着くなり外に出てみると、付近を流れる川と硫黄のかおりがふわっと漂い立派な温泉地感を演出してくれます。
高まる気持ちを抑えることなく、すとろ~る開始。
少し歩くと、
町のあちらこちらにこけし達がお出迎えしてくれています。
ここ土湯温泉は、宮城県の遠刈田(とおがった)、鳴子(なるこ)に並ぶ三大こけし発祥の地。
様々な表情をしたこけし達が愛おしく見えます。
そんなこけし達を余所目にすると、土湯温泉 きぼっこの湯という温泉地ならではの足湯(無料)を発見。
こちらの足湯はなんと 源泉 だそうです。
岩山から源泉が流れてきますが、岩山を正面に左側の方だと温度が高く、右にいくほどぬるま湯になっているように感じ、お好みの温度で足湯ができます。
空気も澄んで近くを流れる川の景観も良かったので最高のロケーションでリフレッシュできるおすすめスポットです。
土湯温泉のご当地キャラクター “きぼっこちゃん” が気持ちよさそうに浸かっていたことも印象的でした。
足湯を満喫し、すとろ~る再開…と思った矢先に真後ろに位置する土湯温泉まちおこしセンター 湯楽座さんにお邪魔することに。
我々夫婦は施設の1階部分しかお邪魔しておりませんが、観光案内所やトイレ、ちょっとしたお土産品・飲料などの売店がありました。
そんな我々夫婦が気になったお土産が「こんにゃくアイス」塩味 250円(税込み)です。
こんにゃくというとどうしても群馬県のイメージがありますが、こちらのアイスのこんにゃく粉は東北産のもので仕上げた一品。
こんにゃくを使用していることから低カロリーで罪悪感もほぼなく食べられます。
半解凍させてから食べるとより美味しいという情報を食べ終えてから知った夫婦は、購入後すぐにパクリ。
棒アイス特有の “モギュッ” とした食感後に、口の中で溶けたこんにゃくアイスが “ぷるん” と心地よい口当たりに変化。さわやかな甘味とほのかに広がる塩味のバランスも本当に絶妙。こんにゃくの食感も残しつつ、味のハーモニーも楽しめる逸品に驚きました。
さてさて、すとろ~る再開。
少し歩くと、石段の中央を水が流れる素敵な場所がありました。
その石段を上ると熊野神社の鳥居が現れ、さらに石段を上りきると山の守り神が祀られている本殿が姿を現します。
小さな神社ではありましたが、そこからは土湯温泉郷を見下ろすことができ、山の神様はここから永年に渡り土湯の林業を支えてきたのだとしみじみしました。
■今回のお宿:水織音の宿 山水荘
温泉郷の散策も終え、今回お世話になる宿へとやって参りました。
今回お世話になる御宿は 水織音の宿 ホテル山水荘 さん。
率直に、大変オススメできる御宿 です。
立派な門構えをくぐらせていただくと、これまた立派な庭園がお出迎えしてくれました。
しっかりとこれからの宿泊をワクワクさせられ、フロントの受付等も終了。
この日はロビーや客室でいただけるコーヒー、ジュース(ドリンクバー)、アイスキャンディー、せんべいやビスケットの無料セルフサービスも行っていました。
大人から子供までしっかりゆっくりできる嬉しいサービスですね!
今回我々夫婦が予約したお部屋はシンプルな和室タイプの花鳥苑。
ドアを開けた瞬間の畳の香りが心地よくお出迎え。
広々としてお部屋は清掃も行き届いており、身も心も落ち着く空間でした。
中でも窓から見える中庭の日本庭園も素晴らしく、四季折々の景色を楽しめるとのこと。
写真には写っていませんが、約千坪の庭園にはウサギ小屋があり、ウサギとも触れ合えるスペースを設けていたり、池の岩魚を鑑賞したりもできます。
さて、日も暮れた頃、待ちに待った夕食です。
こちらのオープンキッチンレストラン信達さんは、「出来立てつくりたてのお料理を提供する」をコンセプトに2022年5月にリニューアルされた綺麗なレストランでした。
写真中央にいらっしゃるコックさんがひとつひとつ丁寧に温かいお料理をつくり上げてくださっていました。
そのほんの一例が下の写真です。
どちらも見事な腕前でございました。
色彩豊かな料理を目で楽しみ、出汁の薫りや醤油・味噌などの味付けを楽しみ、鍋のグツグツした音を楽しみ、天ぷらのサクッとした歯ごたえや牛肉のトロッととろける食感を楽しむ。
五感をフル活用された、本当に素晴らしい食事でした。
また、食後のデザートはビュッフェスタイルで小さなケーキやプリン、いちごやりんごなどのフルーツがありました。
さてさて、お腹も満たされたらいよいよ温泉です。
■山水荘の土湯温泉
続いては山水荘の土湯温泉についてです。
浴場は一カ所だけではなく、太子の湯、淵の湯、瀧の湯、つれづれの湯(男性)、たまゆらの湯(女性)と広々としたお風呂が各4カ所あるうえ、貸切風呂(1,100円/h)も5カ所用意されています。
土湯温泉を満喫することが目的な方は、直接こちらのお宿に向かっていただき、チェックイン開始時間からチェックアウト目一杯までゆったりと温泉に入るのも全然アリ!です。
↑つれづれの湯(内湯)
↑つれづれの湯(露天風呂)
↑淵の湯(内湯)
↑淵の湯(露天桶風呂)
淵の湯の露天桶風呂は特に見ごたえのある素晴らしい露天風呂でした。
朝は男性が入浴可能ですが、写真のようにすぐ横には川が流れ、滝を見ながら音を聞きながら朝風呂に浸かれます。
また内湯は1階・2階とあり、本当に広々としていました。
最後に温泉情報を山水荘HPよりお伝えします。
泉質・・・・・単純温泉
温泉 | 土湯温泉|ホテル山水荘【公式】源泉かけ流し露天風呂の宿 (sansuiso.jp)
効能・・・・・高血圧症、動脈硬化症、リウマチ、神経痛、皮膚病、婦人病、冷え性など
お風呂の種類・・・・・温泉、大浴場、露天風呂、サウナ、家族風呂、天然温泉
お風呂からの眺望・・・・・川沿い、山が見える
上記のとおりお肌にも優しく、身も心も温まる温泉をお楽しみいただけます。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
JR福島駅からバスで約40分、福島西ICから車で約20分に位置します「土湯温泉」は、吾妻連峰の清流であります荒川の渓谷にある自然が豊かな温泉地。
そんな温泉地をレンタカーで目指す場合は、格安で借りることが可能な「カースタレンタカー福島駅西口南中央店」さんを利用し、約20分かけて向かうことをオススメさせていただきました。
土湯温泉郷には素敵なお土産屋さん、カフェ、神社、自然など訪れるポイントは多くあり、時間を持て余すことなく周遊することができました。
関東近辺の温泉地に飽きてしまった方の次なる旅行先として 土湯温泉郷 をオススメさせていただきます。